ウェブえほん
伊瀬茉莉也さんインタビュー
第125弾
2026年2月号
お兄さんのいすの巻
この号の
読み聞かせ役
伊瀬茉莉也さん
(いせまりやさん)
『HUNTER×HUNTER』(NTV)のキルア=ゾルディック役や、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』(MX)のフー・ファイターズ役、『Yes!プリキュア5』(EX)の春日野うらら / キュアレモネード役など幅広く活躍中です!
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『お兄さんのいすの巻』はいかがでしたか?
主人公セインの悲しみに寄り添い、そっと手を差し伸べるボノロンの存在がとてもやさしく描かれていて、心があたたかくなりました。ボノロンは、いったいどこで生まれてどんな生活をしてきたのでしょう。ボノロンの物語を読むのは初めてでしたので、読み進めるうちにボノロン自身にまつわるエピソードももっと知りたくなりました。
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子どもの頃に読んだ思い出の絵本はありますか?
絵本は小さい頃から大好きで、寝る前に母がよく読み聞かせをしてくれました。特に印象に残っているのは『ごんぎつね』です。切なくて、胸がぎゅっとなるようなお話で、今でもよく覚えています。ほかにも『ヘンゼルとグレーテル』をはじめとしたグリム童話や、児童文学を読んでもらいました。母と物語に触れた時間が、今思うととても大切な思い出です。
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大人になってから絵本を読むことはありますか?
息子といっしょによく読んでいます。私自身、母に読み聞かせをたくさんしてもらってきたので、同じようにしてあげたいなという気持ちがありました。声優という仕事柄、ついつい本気で読んでしまうこともありましたが、読み聞かせる時はあまり感情を込めすぎないようにしています。
以前、読み聞かせでは声色を大きく変えたり、ナレーションとセリフのトーンを分けすぎたりしないほうがよい、ということを学んだことがありました。子どもが物語を心の中で想像できるような余白を残す読み方を心がけています。 -
お仕事をしながら子育てをする上で、大切にしていることはありますか?
とにかく"向き合う時間"を意識的に作ることを心がけています。同じ家の中にいても息子はゲーム、私は仕事、とそれぞれ別のことをして過ごしがちですが、そんな日でも、いっしょに何かをするようにしています。たとえば、おやつを食べながら他愛もない話をしたり、寝る前に映画を一本観たり。宿題も塾に任せきりにせず、できるだけ私が見てあげるようにしています。そうした時間を大切にすることで学校の出来事なども自然と話してくれるので、とてもありがたいです。
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もし目の前にボノロンがあらわれたら、どんなお願いをしますか? たとえば、ボノロンは過去に連れていってくれたり、巨木を通じてなくなった人の声を聞いたりすることができます。
そうですね……。たとえ過去に行けるとしても、私は「今が一番いい」と思って過ごしているので、過去に行きたいとはあまり思いません。
ボノロンにお願いできるなら、自分のことではなく、息子の願いを叶えてあげてほしいです。もしかしたら「1億円ください!」なんて言うかもしれませんが(笑)。
公開中のえほん と 声優さんインタビュー
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No.124 2025年12月号
山の上の岩神様の巻
むかしむかし−−−−
カシの巨木の下で、少女のセラが泣いていました。セラの住む村は、小山のふもとにあります。その小山のてっぺんにある大きな岩が、今にもころがり落ちてきそうに、ゆらゆらとゆれているのです。あらわれたボノロンに、セラはあの岩をなんとかしてほしいと願います。しかし、ボノロンはこまり顔です。なぜなら、その岩は岩神様のすみかで、勝手にうごかすことはできないのです−−−− -
No.123 2025年10月号
ブッケとふしぎなクッキーの巻
むかしむかし−−−−
丘の上の杉の巨木の根もとで、少年のブッケが泣いていました。いつも自分をしかるチップ先生の顔が、とにかくこわくて、学校に行きたくないというのです。話を聞いたボノロンは、ブッケにふしぎなクッキーをわたします。それを食べれば、人のほんとうの顔が見えるというのです。教室の中、ブッケはこっそりとクッキーをかじります。すると−−−−? -
No.122 2025年8月号
サブと小さな「なぜ?」の巻
むかしむかし−−−−
森の中の小さな学校を見下ろす丘に、ナラの巨木がありました。
その巨木の下で、ボノロンがだれかを待っています。
十年前、ここで涙を流していたサブは、いろんな「なぜ?」がうかぶ少年でした。でも、みんなにきようについていくことができず、なやんでいました。そんなサブにボノロンは、十年後にここで願いをかなえてあげると約束していたのです−−−−