ウェブえほん
小松未可子さんインタビュー
第124弾
2025年12月号
山の上の岩神様の巻
この号の
読み聞かせ役
小松未可子さん
(こまつみかこさん)
『キャッツ♥アイ』(ディズニープラス)の来生瞳役や、『スター☆トゥインクルプリキュア』(EX)の香久矢まどか/キュアセレーネ役、数々のアニメ、ラジオパーソナリティなど、幅広く活躍中です!
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『山の上の岩神様の巻』はいかがでしたか?
ボノロンを読んだのは初めてでしたが、まず、ボノロンの穏やかさに惹かれました。大きくて、やさしくて。心から安心できる存在ですよね。
東西の村がいがみ合う描写は、自分の身の回りにも置き換えられるように感じました。今は、世界全体でも似たようなことが起こっているように思います。そんな時、ボノロンのような存在がいたら、自分の置かれた環境への気づきが増えるかもしれないなと考えながら読みました。 -
子どもの頃に親しんだ絵本はありますか?
一番印象に残っているのは『ぐりとぐら』(福音館書店)です。あのカステラは本当に憧れでした。何度も読んで、「食べたい!埋もれてみたい!」と思っていました。
ほかにも『人魚姫』や『桃太郎』などの昔話が家にたくさんありました。少し成長すると偉人系の漫画も。読み聞かせをしてもらった記憶はあまりないのですが、母は本を惜しまず与えてくれました。きっと私を含む3人の子育てで毎日大変だったのだろうなと思います。それでも、読書の入り口を作ってくれたことに感謝しています。 -
お子さまとは、どんな絵本を読まれていますか?
我が家にも棚に収まらないくらいのたくさんの絵本があります。赤ちゃんの頃は擬音語の多い絵本などを親が選んで読み聞かせていましたが、もうすぐ3才になる上の子は「これ読んで」と自分で持ってくることが増えてきました。最近のお気に入りは、バスの降車ボタンがついたしかけ絵本。動物たちが乗ったバスで、動物の代わりにボタンを押してあげるお話です。例えばヘビさんは手が使えないから「だれか押してくれないかな?」と問いかけて子どもにピンポンと押してもらう。それに対して「ありがとう!」とコミュニケーションを取りながら読んでいます。くりかえし読んでいたら、近ごろは自分で声に出して読むようになり、成長を感じます。
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お仕事をしながら子育てをする上で、心がけていることはありますか?
「メリハリをつけること」を大切にしています。子どもと向き合っている時間はスマホや仕事を一旦忘れて、しっかり集中するようにしています。親心としてはずっとつきあってあげたいけれど、毎日の生活とのせめぎ合いですよね。遊ぶ時は「遊んだら、次にママはこれをするね」と、先に予定を伝えておくようにしています。
以前は忙しさから「時間ないから」という言葉をよく使っていたのですが、子どもまで「ママ時間ない?」と聞いてくるようになってしまって。それをきっかけに、急いでいる時でもその言葉はなるべく使わないように意識しています。 -
もしボノロンが目の前にあらわれたら、どんなお願いをしますか?
ボノロンの住んでいる森に子どもたちを連れていきたいです。普段は自然に触れる機会が少ないので、ボノロンたちに自然の中での過ごし方を教えてほしいですね。12月号の表紙のように大きな手に子どもたちを乗せてもらったり、木や土に触れる体験をしたり、森で思いっきり遊びたいです!
公開中のえほん と 声優さんインタビュー
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No.123 2025年10月号
ブッケとふしぎなクッキーの巻
むかしむかし−−−−
丘の上の杉の巨木の根もとで、少年のブッケが泣いていました。いつも自分をしかるチップ先生の顔が、とにかくこわくて、学校に行きたくないというのです。話を聞いたボノロンは、ブッケにふしぎなクッキーをわたします。それを食べれば、人のほんとうの顔が見えるというのです。教室の中、ブッケはこっそりとクッキーをかじります。すると−−−−? -
No.122 2025年8月号
サブと小さな「なぜ?」の巻
むかしむかし−−−−
森の中の小さな学校を見下ろす丘に、ナラの巨木がありました。
その巨木の下で、ボノロンがだれかを待っています。
十年前、ここで涙を流していたサブは、いろんな「なぜ?」がうかぶ少年でした。でも、みんなにきようについていくことができず、なやんでいました。そんなサブにボノロンは、十年後にここで願いをかなえてあげると約束していたのです−−−− -
No.121 2025年6月号
20年前の手紙の巻
むかしむかし−−−−
セコイアの巨木の下で一人のりっぱな身なりの戦士が涙をこぼしていました。
20年前に母親と埋めた手紙を掘り返しにきたものの、かつての村も家も荒れ地となり、その場所はもうわからなくなってしまったのです。
あらわれたボノロンは巨木の力を借り、手紙を見つけだしますが、その手紙にはおどろきの内容が記されていました−−−−