ウェブえほん
保志総一朗さんインタビュー

第122弾

2025年 8月号

サブと小さな「なぜ?」の巻

サブと小さな「なぜ?」の巻

この号の
読み聞かせ役

保志総一朗さん
(ほしそういちろう)さん

『機動戦士ガンダムSEED』(MBS)のキラ・ヤマト役や、『アイドリッシュセブン』(MX)の百役など、数々のアニメ・ゲームなどで活躍中です!

保志総一朗さん
  • Q

    Q

    『森の戦士ボノロン』はご存知でしたか?

    A

    A

    恥ずかしながら、今回お話をいただいて初めて知ったのですが、すごく歴史のある作品なのですね。でも、今回お話をいただいてすぐにデニーズでボノロンを見つけたんです。これまでも目にしていたかもしれないのに、それはなんだか不思議な感覚で、びっくりしましたね。

  • Q

    Q

    お話を読み終えた率直な感想をお聞かせください

    A

    A

    小さなサブが「なぜ?」と引っかかっている部分は、とても純粋な疑問ですよね。自分たちの仕事でも、言葉の意味を解釈して答えを導いていく中で、ともすれば「そんなところに疑問を持たなくていいんだよ」と思われることもあるので、共感できる部分がありました。サブの場合は、本当に純粋にそこに引っかかって、なかなか前に進めなかったけれども、周りに流されないで、ひとつひとつ自分のペースで解決していけば、サブにとっていい未来に辿り着けた。そこへ、ボノロンが導いてくれた感じでしたので、自分のペースで一歩一歩やっていくことは、すごく意味があるよね、大事だよね、ということを改めて思わせてもらえました。

  • Q

    Q

    絵本の思い出や好きな絵本がありましたら教えてください

    A

    A

    絵本自体は子どもの頃からいろんな絵本を好きで読んできましたし、大人になってからも、知り合いに絵本に関わる方が何人かいらっしゃったこともあって、触れる機会は多かったですね。気に入った絵本も沢山ありすぎて思い出せないぐらいです(笑)。

  • Q

    Q

    読み聞かせと普段の声のお仕事で違うところはありましたか?

    A

    A

    やはり絵本というところで、短い文章の中に、いろんな意味が込められている部分を、聞いている人にいかに伝えるか、というところで、ボリューム以上のプレッシャーがありました。ナレーションもそうですし、ボノロンはじめ、いろんなキャラクターが出てきますので、アニメ等のお仕事では、いかにキャラクターのセリフに気持ちを入れるか、ということが重要な部分がありますけど、それとは違って、やはり聞いてくれている人がリラックスして聞けるように、子どもたちが沢山集まってくれているようなイメージで、その子たちに読み聞かせるように、そういう部分で、いつもの声の届け方とは違うものになりました。すごく意識してそうするというより、自然にそういった表現になったという感じです。

  • Q

    Q

    今後挑戦してみたい役柄やお仕事はありますか?

    A

    A

    今回のような読み聞かせのお仕事は、役者であったり、ナレーターであったり、いろんなものが融合してできるので、こういったお仕事をもっとやりたい気持ちはありますね。作品を客観的な視点で見ることができるといいますか、例えばアニメの1キャラクターを演じているとその役の目線になってしまいますが、作品全体やテーマを俯瞰して見られるお仕事だったので、そこは楽しみながらできました。

  • Q

    Q

    最後の質問です。ボノロンが目の前にあらわれたらどんなお願いをしますか?

    A

    A

    自分が壁に当たったり、ピンチになったりした時にあらわれて、いい方向に導いてくれたら嬉しいですね。今回のお話でもそうでしたが、自分の力で、自分のペースでやっていくことが大事だと思いますので、あまり頼りすぎないようにしたいと思います(笑)。

公開中のえほん 声優さんインタビュー

  • No.121 2025年6月号

    20年前の手紙の巻

    むかしむかし−−−−
    セコイアの巨木の下で一人のりっぱな身なりの戦士が涙をこぼしていました。
    20年前に母親と埋めた手紙を掘り返しにきたものの、かつての村も家も荒れ地となり、その場所はもうわからなくなってしまったのです。
    あらわれたボノロンは巨木の力を借り、手紙を見つけだしますが、その手紙にはおどろきの内容が記されていました−−−−

    井上和彦さん

    読み聞かせ役

    井上和彦さん

    いのうえかずひこさん

  • No.120 2025年4月号

    友だちの赤いマフラーの巻

    むかしむかし−−−−
    さむい冬のある日、少年のダイがなにかを探しています。
    友だちのルテがかしてくれた赤いマフラーをなくしてしまったのです。
    しかしマフラーは見つからず、あやまりに行ったダイに、いつもやさしいルテははげしくおこります。
    ダイが巨木の下で涙をながすと、ボノロンがあらわれます。ボノロンは、マフラーをさがし、そして、ルテがおこった理由をいっしょに考えます−−−−

    田村睦心さん

    読み聞かせ役

    田村睦心さん

    たむらむつみさん

  • No.119 2025年2月号

    コボ村の名人たちの巻

    むかしむかし−−−−
    モミの巨木の下で少年のノバが笛をふいていました。
    若いのに笛が上手だとひょうばんで、動物たちもその音色によろこんでいますが、ノバは涙を流します。
    自信がもてないノバは、あらわれたボノロンに、この性格をなおしてほしいと願います。
    むずかしい願いに、ボノロンはある村にノバをつれていくことにします−−−−

    宮田幸季さん

    読み聞かせ役

    宮田幸季さん

    みやたこうきさん