ウェブえほん
竹内順子さんインタビュー
第123弾
2025年 10月号
ブッケとふしぎなクッキーの巻

この号の
読み聞かせ役
竹内順子さん
(たけうちじゅんこ)さん
『NARUTO -ナルト- 疾風伝』(TX)のうずまきナルト役や、『イナズマイレブン』シリーズ(TX)円堂守役、『おねがいマイメロディ』(TVO)クロミ役など、多数のアニメ作品や吹き替え・舞台などで活躍中!

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『森の戦士ボノロン』はご存知でしたか?
今回の読み聞かせで初めて知りました。驚くほど大きな体でありながら、自分のことを「オデ」と言う素朴さ。人をあたたかく見守る姿勢も含め、今さらながらボノロンに心奪われました。
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『ブッケとふしぎなクッキーの巻』はいかがでしたか?
ブッケが悩んで涙を流す姿には、子どもの頃の自分を重ねてしまいました。一方で、チップ先生には今の自分が共感しました。私も声優を目指す若い方々に対しワークショップなどで講師の立場で話すとき、思っている以上に受け手は萎縮してしまうのではと考えることがあります。チップ先生も、怖がられるつもりはなくても、言わなければならないことがある。そこに深く共感しました。怖がられても、伝えるべきことをきちんと言う先生の姿勢は、本当に尊敬できます。世の教師の方には心からエールを贈りたいです。
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子どもの頃に読んだ思い出の絵本はありますか?
『はらぺこあおむし』(偕成社)を強烈に覚えています。実はイモムシが苦手でしたが、鮮やかな色彩と穴のしかけがとても印象的で、ページをめくる楽しさが忘れられません。これをきっかけに飛び出す絵本などのしかけ絵本全般に興味を持つようになりました。大人になってからも、ファンクラブの企画で選りすぐりの絵本を読み聞かせることがあり、絵本との関わりは続いています。
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これまでに、絵本を自作されたことがあるとうかがいました。
ある舞台の題材として、自分でお話(文のみ)を作りました。舞台に登場する絵本作家の女性が悩みながら絵本を作る…というお芝居だったのですが、その絵本にイラストをつけて、実際に会場で販売しました。その制作を通して、絵の偉大さを実感しました。絵には、言葉では補えない力があります。絵本の絵と言葉で、脳内に自作のアニメを作り上げる。視覚と聴覚が同時に働くことで、子どもたちの想像力を助ける力は本当に大きいと感じました。
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今後挑戦してみたい役柄やお仕事はございますか?
広げるよりは深めていきたいと思っています。同じキャラクターでも、長く付き合っているとまだまだ“なぜ?”が生まれる瞬間があります。長く愛されるキャラクターを演じ続ける上で大事にしているのは、「自分の中で固めすぎないこと」。キャラクター自身が成長したり変化していったりするので、固定概念に縛られず、柔軟に演じることで、活き活きとした存在になると思います。自分もその変化に寄り添い、丁寧に向き合いたいです。
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もしボノロンが目の前にあらわれたら、どんなお願いをしますか?
一週間だけ、小学生になって学校に通ってみたいです!自分の小学生時代に戻るのではなく、現在の小学生のことが知りたい。授業や給食、休み時間がどうなっているのか見てみたいです。中学生より小学生の方が、跳ね回れる体力がありそうというのも理由のひとつ。現代の小学生たちといっしょに全力で遊んでみたいです。
公開中のえほん と 声優さんインタビュー
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No.122 2025年8月号
サブと小さな「なぜ?」の巻
むかしむかし−−−−
森の中の小さな学校を見下ろす丘に、ナラの巨木がありました。
その巨木の下で、ボノロンがだれかを待っています。
十年前、ここで涙を流していたサブは、いろんな「なぜ?」がうかぶ少年でした。でも、みんなにきようについていくことができず、なやんでいました。そんなサブにボノロンは、十年後にここで願いをかなえてあげると約束していたのです−−−− -
No.121 2025年6月号
20年前の手紙の巻
むかしむかし−−−−
セコイアの巨木の下で一人のりっぱな身なりの戦士が涙をこぼしていました。
20年前に母親と埋めた手紙を掘り返しにきたものの、かつての村も家も荒れ地となり、その場所はもうわからなくなってしまったのです。
あらわれたボノロンは巨木の力を借り、手紙を見つけだしますが、その手紙にはおどろきの内容が記されていました−−−− -
No.120 2025年4月号
友だちの赤いマフラーの巻
むかしむかし−−−−
さむい冬のある日、少年のダイがなにかを探しています。
友だちのルテがかしてくれた赤いマフラーをなくしてしまったのです。
しかしマフラーは見つからず、あやまりに行ったダイに、いつもやさしいルテははげしくおこります。
ダイが巨木の下で涙をながすと、ボノロンがあらわれます。ボノロンは、マフラーをさがし、そして、ルテがおこった理由をいっしょに考えます−−−−