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田村睦心さんインタビュー

第120弾

2025年 4月号

友だちの赤いマフラーの巻

友だちの赤いマフラーの巻

この号の
読み聞かせ役

田村睦心さん
(たむらむつみ)さん

『魔神創造伝ワタル』の星部ワタル役をはじめ、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』のエルメェス・コステロ役など人気作品のキャラクターを多数演じられています。

田村睦心さん
  • Q

    Q

    森の戦士ボノロンはご存知でしたか?

    A

    A

    存じ上げなかったのですが、セブン-イレブンさんなどで配布されているのですね。最近は、ネット通販や、電子書籍などで本を手に入れることも多くなっているので、実際にお店に行って、あっ見つけた、ちょっと読んでみよう、面白い!となる体験が、すごくいいなと思いました。

  • Q

    Q

    『友だちの赤いマフラーの巻』はいかがでしたか?

    A

    A

    人を思いやる気持ちっていいな、と思いました。ルテくんの、ダイくんを寒いだろうなと思いやってくれた気持ちもそうですし、マフラーの背景を知らなかったら、そこまで大事なマフラーを貸してくれていたというところまで、なかなか慮れないと思うんです。でも、ボノロンがそのことに気付かせてくれたことによって、優しい気持ちになれるというか、人のことを思えるってすごく大事だなと。
    やっぱり、人と人って、言葉で全てを説明するわけじゃないから、相手のいろんなことを想像しながら過ごすことが、とても大事なのかなと思いました。

  • Q

    Q

    好きな絵本や思い出の絵本はありますか?

    A

    A

    子どもの頃に読んでいて、印象に残っているのは『フェリックスの手紙』シリーズ(ブロンズ新社)です。フェリックスというのは、主人公の女の子が大事にしていたぬいぐるみのウサギで、そのフェリックスがいなくなっちゃったと思ったら、実は世界中のいろんなところに行っていて、行く先々から手紙をくれるんです。その送られてきた手紙やお土産が絵本についているんです。例えばフランスからのお土産にはエッフェル塔のシールがついていて、それがとっても楽しいです。最初はフェリックスいなくなっちゃったと思うんですけど、そうやって世界中をまわって、最後には帰ってきてくれて。海外を旅してみたいなあと思える本なんですよね。
    あと好きだったのが『ゆめをにるなべ』(教育画劇)で、おなべなどをなおしてくれる「鋳掛け屋さん」のお話です。そこにたぬきが女の子にばけてお願いにきたり、そのなべで煮たものがすごくおいしかったり、春夏秋冬が描かれたりして。言葉がおいしそうな、かわいくて優しい、心あったまるお話でしたね……話していたら、また読み返したくなってきました(笑)。

  • Q

    Q

    普段のお仕事と比べて読み聞かせはどうでしたか?

    A

    A

    圧倒的に違うのが、ずっと 1人の喋りだけで世界観を作ることでした。例えば映像なら、絵が動いたり、音楽が入ったりしますが、そこを自分の声だけでやるというのが特別でした。あと、普段のアフレコなどでは、他の演者さんのセリフを聞いて、これってこういう意味だったんだと気づくこともあるんですが、読み聞かせの場合は自分の中でしっかりと咀嚼して喋らないといけないので、とても緊張感があるなと思いました。何より、普段のアフレコではこんなにいろんな役を同時にやらせていただくことはないので、それが楽しくもあり、ドキドキもしましたね。

  • Q

    Q

    最後の質問です。もしボノロンが目の前にあらわれたら、どんなお願いをしますか?

    A

    A

    ペットを飼っていたのですが、一緒に過ごしていてどう思っていたのか聞いてみたいですね。いやなことはなかったか、どんなことをしてみたかったか、あそこに行って楽しかったとか、いろんなことを聞いてみたいです(笑)。

公開中のえほん 声優さんインタビュー

  • No.119 2025年2月号

    コボ村の名人たちの巻

    むかしむかし−−−−
    モミの巨木の下で少年のノバが笛をふいていました。
    若いのに笛が上手だとひょうばんで、動物たちもその音色によろこんでいますが、ノバは涙を流します。
    自信がもてないノバは、あらわれたボノロンに、この性格をなおしてほしいと願います。
    むずかしい願いに、ボノロンはある村にノバをつれていくことにします−−−−

    宮田幸季さん

    読み聞かせ役

    宮田幸季さん

    みやたこうきさん

  • No.118 2024年12月号

    湖におちた首かざりの巻

    むかしむかし−−−−
    セコイアの巨木が立つ湖のほとりで、やせっぽちのゴナが泣いていました。王女様が湖におとした首かざりをひろった者にほうびを出すと、王様がおふれを出したのです。
    まずしい家族のためにひろいにいきたいゴナですが、自分には力がたりないとなげきます。
    そんなゴナにボノロンは、大きなふくろを渡します。はたしてその中身は−−−−

    西山宏太朗さん

    読み聞かせ役

    西山宏太朗さん

    にしやまこうたろうさん

  • No.117 2024年10月号

    にげダヌキのポンスケの巻

    むかしむかし−−−−
    ふかい森のおくのクスノキの巨木の下できずだらけのタヌキのポンスケが泣いていました。
    なにもしていないのに、森の学校のみんなからかまれるというのです。
    友だちがほしいというポンスケのねがいをきいたボノロンは、それをかなえるには時間がかかることをつたえます。
    はたしてポンスケは友だちをつくることができるのでしょうか
    −−−−

    小林由美子さん

    読み聞かせ役

    小林由美子さん

    こばやしゆみこさん