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宮田幸季さんインタビュー

第119弾

2025年 2月号

コボ村の名人たちの巻

コボ村の名人たちの巻

この号の
読み聞かせ役

宮田幸季さん
(みやたこうき)さん

アニメ『ブギーポップは笑わない』(MX)エコーズ役、『鬼滅の刃』(CX)村田役、『Free!』(MX)似鳥愛一郎役などを演じ、吹き替えやナレーションなど多方面で活躍中です!

宮田幸季さん
  • Q

    Q

    『森の戦士ボノロン』はご存知でしたか?

    A

    A

    セブン-イレブンに置いてあるのは知っていましたが今回お話をいただいて、初めて開いてみてびっくり! 本屋さんで売られていてもおかしくないクオリティなのに、これが無料で? と信じられませんでした。どんな環境にいても平等に本をプレゼントしてくれるなんて、まさにやさしいボノロンの想いそのものですね。ずっと続いてほしいし、たくさんの方に知ってもらいたいです。

  • Q

    Q

    『コボ村の名人たちの巻』はいかがでしたか?

    A

    A

    まさに僕はノバタイプ。職業柄、形のないものを扱っているのでこれで大丈夫だったかと心配になることがあります。「わかるわかる!」とノバの心情に共感しながら読みました。
    実は新人の頃、大先輩たちもジョホとヘイラと同じようなことを言っていたのです。僕から見たらすばらしいお芝居をしている大先輩たちでも満足していないのだと驚きました。収録の休憩時間でも休むことなく練習をしていたり、台本とにらめっこして気持ちを高めていたり。妥協せず向上心を持つ姿勢がとてもかっこよくて、自分もそうありたいなと思いました。今でもその言葉が残っていて、年を重ねても悩みながら努力し、精進していこうと心がけています。
    大御所の方も「100点だった芝居はない」とおっしゃっていたと聞きました。正解がない世界にいる限り、永遠に満足するものではないのでしょうね。

  • Q

    Q

    時間は有限ですし、どこまで突き詰めるかは難しいことですね。

    A

    A

    それにしてもボノロンの粋な計らい…ナイスでした(笑)。誰しも頑張りすぎて行き詰まったりすることってあるじゃないですか。そんな時、ふとしたきっかけや何気ない言葉が背中を押してくれます。ジョホとヘイラのように立派に見える人でも、未完成なところがあるとわかるだけで気が楽になりますよね。今回のエピソードは子どもたちだけでなく、今全力で頑張っている大人たちにもエールをもらえるお話です。

  • Q

    Q

    ところで、幼い頃に読んだ絵本の思い出はありますか?

    A

    A

    絵本はイラスト重視で選ぶタイプでした。特に印象に残っているのは『ねないこだれだ』(福音館書店)。今思えば可愛らしいおばけの絵なのですが、全体的にダークトーンだったこともあって当時は恐ろしくて。イラストを見て震えあがりながらも、怖いもの見たさでついつい何度も開いていました。夜、布団に入って思い出しては眠れないこともありましたね(笑)。

  • Q

    Q

    普段の声のお仕事と比べて、読み聞かせはどうでしたか?

    A

    A

    絵本の朗読など、子ども向けのお仕事は比較的多くやらせていただいていますが、本当に奥深いですね。子どもたちは正直なので。刺激を受けることも多いですし、こちらもパワーをもらえるんですよね。正解はないだけに難しいですが、すごくやりがいもあります。読み聞かせはそのお話の空間を作ることを丁寧にしていますが、何より大事にしたいのはスピードやテクニックよりも伝える気持ちでしょうか。

  • Q

    Q

    最後の質問です。もしボノロンが目の前にあらわれたら、どんなお願いをしますか?

    A

    A

    ずっとそばにいて話し相手になってもらいたいですが、ボノロンもそんな暇じゃないですよね(笑)。なので、タスムンの森に連れて行ってもらって、おすすめスポットを一緒に巡りたいです。ゴンやポッポにも会って、わちゃわちゃ楽しい時間を過ごしたいな。

公開中のえほん 声優さんインタビュー

  • No.118 2024年12月号

    湖におちた首かざりの巻

    むかしむかし−−−−
    セコイアの巨木が立つ湖のほとりで、やせっぽちのゴナが泣いていました。王女様が湖におとした首かざりをひろった者にほうびを出すと、王様がおふれを出したのです。
    まずしい家族のためにひろいにいきたいゴナですが、自分には力がたりないとなげきます。
    そんなゴナにボノロンは、大きなふくろを渡します。はたしてその中身は−−−−

    西山宏太朗さん

    読み聞かせ役

    西山宏太朗さん

    にしやまこうたろうさん

  • No.117 2024年10月号

    にげダヌキのポンスケの巻

    むかしむかし−−−−
    ふかい森のおくのクスノキの巨木の下できずだらけのタヌキのポンスケが泣いていました。
    なにもしていないのに、森の学校のみんなからかまれるというのです。
    友だちがほしいというポンスケのねがいをきいたボノロンは、それをかなえるには時間がかかることをつたえます。
    はたしてポンスケは友だちをつくることができるのでしょうか
    −−−−

    小林由美子さん

    読み聞かせ役

    小林由美子さん

    こばやしゆみこさん

  • No.116 2024年8月号

    ロウじいさんとクマの巻

    むかしむかし−−−−
    カシの巨木の下で、おじいさんのロウが泣いていました
    ロウが山賊におそわれた時、一頭のクマがあらわれ、ロウをたすけてくれたのです。
    しかし、そのクマは胸に矢をうけ、今にも死んでしまいそうだといいます。
    あらわれたボノロンに、ロウはたすけをもとめますが、はたしてボノロンはロウのねがいをかなえることができるのでしょうか
    −−−−

    三上哲さん

    読み聞かせ役

    三上哲さん

    みかみさとしさん