ボノロンニュース

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ホウセキ先生

ホウセキ先生にインタビュー!

12月号から作画を担当するホウセキ先生は、熊本で暮らすブラジル出身の漫画家さんです。
日本との関わりや、ボノロンの作画に込めた思いを聞きました。

Q. 日本に来たきっかけを教えてください。

私は子どもの頃、『ドラゴンボール』や『聖闘士星矢』などの日本のアニメが大好きでした。その影響で日本の漫画についても憧れを募らせ、14才頃から友人と漫画を描いていました。その後、フリーランスのデザイナーとして仕事をしながら、ロベルト・フェルナンデスという名前で漫画やゲームなどさまざまな作品に関わってきました。国際漫画コンテスト「第4回サイレントマンガオーディション」で準グランプリを受賞したことをきっかけに、日本に移住。現在は自然豊かな熊本県の高森町にあるアーティストビレッジ阿蘇096区で制作に没頭しています。
日本の漫画に出会った日からずっと、日本文化には深い憧れと感謝の気持ちを抱いています。できることなら、これからもずっとこの素晴らしい国で暮らしていきたいと思っています。

Q. 「ホウセキ」という名前の由来はどんなことですか?

実は「ホウセキ」は、私にとってとてもなじみ深い言葉なんです。この名前は、数年前から友人たちと楽しんできたオリジナルのテーブルトークRPG(※)のタイトル「Houseki(宝石)」に由来します。また、私の本名「ロベルト」は母国のポルトガル語では「ホベルト」と発音するので、宝石と同じ「ホ」から始まる音という共通点もあります。
そしてもうひとつ大切な理由があります。宝石はまわりの光を受け取って、美しい輝きとして私たちに返してくれますよね。私も作家として、日々の経験を絵という形で輝かせて返したい…そんな思いを込めて、この名前を選びました。

※紙や鉛筆、サイコロなどの道具を用い、ルールに従って遊ぶ“対話型”のロールプレイングゲームのこと。

Q. ボノロンの作画を担当することが決まった時の気持ちはいかがでしたか?

本当に光栄なことで、心の底から嬉しかったです。原哲夫先生、北原星望先生と一緒に作品を作ることは、大きな誇りです。ボノロンは20年もの間、たくさんの子どもやご家族に感動を届けてきました。その作画を担当するということには大きな責任があり、同時に強い影響力を持つものだと感じています。

Q. これから、どんなボノロンの世界を描いていきたいですか?

読む人の心がふっと温かくなるような世界を描いていきたいです。ボノロンのお話は思いやり・ゆるす心・勇気など大切なテーマについて語られています。単なるエンターテインメントにとどまらず、読んだ人の心をより豊かにしてくれるものでもあると思っています。子どもたちには目を輝かせて読んでもらい、大人のみなさんには子どもの頃の気持ちを思い出してもらえるような作品を目指していきます。

Q. 読者の方へメッセージをお願いします。

いつもボノロンを応援してくださりありがとうございます。読者のみなさんの心に「やさしさ」と「勇気」が芽生えるように願いを込めながら、一枚一枚のページを全力で描いていきます。今の世界にこそ必要なメッセージを作画を通じて伝えていきたいです。よろしくお願いします!

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