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園崎未恵さんインタビュー

第108弾

2023年 4月号

春風の声の巻

春風の声の巻

この号の
読み聞かせ役

園崎未恵さん
(そのざきみえ)さん

多くの映画・ドラマの吹替をはじめ、『ぷよぷよ』シリーズのアルル役などアニメ・ゲームの人気キャラクターから、松屋の店内放送まで、声優・歌手・ナレーターとして幅広く活躍中です。

園崎未恵さん
  • Q

    Q

    素敵な歌声と読み聞かせをありがとうございました。『森の戦士ボノロン』はご存知でしたか?

    A

    A

    はい、セブン-イレブンユーザーなので、冊子を見かけると貰って帰ったりしていて、今でも家に何冊か残っています。実は初期の頃に、ボノロン関連のお仕事をさせていただいたこともあるんですよ。だから、今回またご縁をいただけて嬉しく思っています。

  • Q

    Q

    今回のお話を読み終えた率直な感想をお聞かせください。

    A

    A

    先に原稿を頂戴して、 ひとりで寝る前に読んでいたんですけれど、泣いてしまいまして。いろんな思いが交錯してしまって……。
    「自分らしさ」って何だろう? というのは、やっぱりこの仕事をしているといつも気にしていることではあるんですね。それに対して、にわかに答えのようなものが、この歳にしてちょっと見えてきたところだったんです。それで、今回のザナちゃんが、自分らしさとていうのは決してひとつではなくて、「これがいいね」って思うことはその人の個性のひとつだということが、本当に私自身が思うところでもあったので、共感するものがすごく大きくて。これは、どうして今このタイミングでこの絵本がやってきたんだろうと不思議に感じました。
    そんな思いもあって、とても嬉しかったですし、素敵なお話でした。

  • Q

    Q

    幼いころの絵本の思い出や、現在好きな絵本がありましたらお教えください。

    A

    A

    子供の頃、一番好きだったのは『くまちゃん』シリーズ(作画:かこさとし)ですね。くまちゃんが起きてから寝るまでの一日を描いた絵本が大好きで、それを必ず毎日一回読んでいました。
    大人になった今も絵本は時々読むのですが、お友だちの浅野真澄さんが絵本の作家になられて、彼女の書いた『まめざらちゃん』という絵本が最近とっても大好きですね。主人公が食器の豆皿なんですよ。そんな日常のちょっと気づかないような、日々生きているすぐ隣にあるものを題材にされている作家さんで。やっぱり、大人になってメルヘンとかそういうものとは遠い暮らしになってしまった中、ちょっとしたことで絵本の世界に入れるという、着眼点がとても素敵で、いいなあと思っています。
    やっぱり絵本の世界って、身近なものもそうですし、自分の手には届かない世界を想像しながら触れることで、それらを身近に感じて、大事に思う気持ちを育むものじゃないかな、と私は思っていて。そんな気持ちを持って、大人になった今も絵本を手にする次第です。

  • Q

    Q

    読み聞かせと普段の声のお仕事と違うところはありましたか?

    A

    A

    喋る口調やスピードには気をつけていましたが、今回のお話に関しては、登場人物がとても多くて。やっぱり一度の作品でここまで多くの人物を演じることって、そうそうないんですよ。それぞれのキャラクターを作るという点では日々の仕事と変わらないんですが、それをひとつにまとめるというところが、いつもとは大きく違う点でしたね。朗読のお仕事ともまた違う体験で。
    でも、本編の中でザナちゃんが言っているように、自分がいいと思ったものが個性ですから、読み聞かせだって、ひとつの形にとらわれる必要もないですものね。これまで、いろんな演者さんが読まれてこられたと思いますが、100人いたら100通りの読み聞かせの仕方があるし、100人いたら100人のボノロンがいると思います。ですので、私が作ったひとつのボノロンも気に入ってくれたら嬉しいですね。

  • Q

    Q

    最後の質問です。もしボノロンが目の前にあらわれたら、どんなお願いをしますか?

    A

    A

    そうですね、実はつい先日、父の七回忌があったんです。毎年、春先に風邪をひいて、いつもの感じで元気になると思っていたらそのまま旅立ってしまって…。きちんと話せないままお別れしてしまったので、どういう気持だったのかなって、春になると考えてしまうんです。ですから今回のお話みたいに、言葉じゃなくても聞けたらいいなと思います。それで、これは昔から考えていたことでもあるんですが、「風と話をしたい」と思っていますね。風っていろんなところで、いろんな勢いで吹いていて。そよ風にもなるし、強く吹くこともあるし、木枯らしになったり、冬の寒いところにも、小高い丘の上にも、ビルの間にも吹く。そして遥か異国の地の砂漠の砂を揺らしたり、海の波をたてたりする。そういう風の気持ちってどういうものなのか、言葉としてあるならぜひ聞いてみたいなと思います。

公開中のえほん 声優さんインタビュー

  • No.107 2023年2月号

    王様と料理人の巻

    むかしむかし―――
    海沿いの村の料理人・ボズの店に、王様がやってきました。
    ボズの料理を食べた王様は「こんなまずい料理ははじめてだ!」と怒り、7日後にもう一度料理を作るよう命じます。
    ボズは、あらわれたボノロンに「王様が好きな料理を教えてくれ」と願いますが……?

    山崎たくみさん

    読み聞かせ役

    山崎たくみさん

    やまざきたくみさん

  • No.106 2022年12月号

    ジペンと雪の精の巻

    むかしむかし――――
    雪原に立つ巨木の枝の上で、少年のジペンが泣いていました。たいせつな友達のエリカがひっこしていなくなってしまったのです。人生にすっかりぜつぼうしたジペンは、あらわれたボノロンに「おとなになりたくない!」と願います。そんなジペンに、ボノロンは「よくきくおくすりがある」と伝えます。

    下田麻美さん

    読み聞かせ役

    下田麻美さん

    しもだあさみさん

  • No.105 2022年10月号

    ちえと勇気の巻

    むかしむかし――――
    やけこげた巨木の根もとで、やせっぽっちの少年が泣いていました。少年の名前はポキ。バケモンのバグーに弟をさらわれてしまったのです。「ボクにもっと力があれば……」そう言って涙を流すポキの前にボノロンがあらわれます。じじょうを聞いたボノロンたちは弟を助けに向かいますが、バグーはとってもようじんぶかくて……!?

    寺崎裕香さん

    読み聞かせ役

    寺崎裕香さん

    てらさきゆうかさん