ウェブえほん
山崎たくみさんインタビュー
第107弾
2023年 2月号
王様と料理人の巻

この号の
読み聞かせ役
山崎たくみさん
(やまざきたくみ)さん
『しまじろう』シリーズの空野とりっぴい役や、『忍たま乱太郎』(NHK)の小松田秀作役など人気作品に多数参加。シリアスからコミカルな役どころまで多彩に演じている声優さんです。

-
たくさんのキャラクターを魅力的に演じ分けていただき、ありがとうございました。『森の戦士ボノロン』はご存知でしたか?
はい、もちろん知っています。絵本を手にとったことはなかったのですが、吉祥寺でアニメのイベントなどがあると、ボノロンがフィーチャーされていることがたびたびあって、ですので、ボノロン自体は昔から存じ上げていました。
-
今回のお話を読み終えた感想はいかがでしたか?
実は、僕自身が「読み聞かせ」というものをほとんどしたことがなくて。ほぼ初めての経験に近いので、一体どのような出来上がりになるのか不安もあるのですが、聞いていただいた方々が、ちょっとでも楽しんでくれればいいなと。それで、ボノロンの今回のお話から、教訓とまでは言わなくても、何かひとつでも心に引っかかったり、感じてくれたりしたら、とっても嬉しく思います。
-
山崎さんご自身がお好きな絵本はありますか?
僕は、結構小さな頃から絵本ではなくて、もう字だけの本ばかり読んでいたんですよ。ですから、大人になってから読ませていただいた作品が多くて。レオ・レオニさんの『スイミー』や、エリック・カールさんの『はらぺこあおむし』、日本の作家さんだと小泉吉宏さんの『てのりぞうのパズー』なんかは、今もうちの本棚にありますよ。
-
普段の声のお仕事と違うところはありましたか?
まずは一言一句というか、その原作の文字のままにそのセリフを言うということですね。普段の声の仕事の時だと、例えば、ちょっとくらい語尾が変わるとか、感情でわざと聞き取りにくしちゃう、みたいな演技をしたりすることがあるんですが、これはやっぱりあくまでも文字があり、絵があり、なので。このボノロンという世界観をとにかく大切に、壊さないようにしたいなという思いで読ませていただきました。
-
ありがとうございます。それでは最後の質問になります。もし山崎さんの前にボノロンが現れたら、どんな願いを叶えて欲しいですか?
もちろん動物と会話してみたいとかはあるんですけど、もう本当にありきたりな答えにしかならなくて申し訳ないのですが、今ちょっと世の中が暗いニュースが多くて、ウクライナの戦争だったり、組織的な強盗事件だったり…。なので、もっといろんな人が笑顔になれるような世界にして欲しいってお願いしますね。でも、それはさすがにボノロンの手にもあまりますかね?(笑)
公開中のえほん と 声優さんインタビュー
-
No.107 2023年2月号
王様と料理人の巻
むかしむかし―――
海沿いの村の料理人・ボズの店に、王様がやってきました。
ボズの料理を食べた王様は「こんなまずい料理ははじめてだ!」と怒り、7日後にもう一度料理を作るよう命じます。
ボズは、あらわれたボノロンに「王様が好きな料理を教えてくれ」と願いますが……? -
No.106 2022年12月号
ジペンと雪の精の巻
むかしむかし――――
雪原に立つ巨木の枝の上で、少年のジペンが泣いていました。たいせつな友達のエリカがひっこしていなくなってしまったのです。人生にすっかりぜつぼうしたジペンは、あらわれたボノロンに「おとなになりたくない!」と願います。そんなジペンに、ボノロンは「よくきくおくすりがある」と伝えます。 -
No.105 2022年10月号
ちえと勇気の巻
むかしむかし――――
やけこげた巨木の根もとで、やせっぽっちの少年が泣いていました。少年の名前はポキ。バケモンのバグーに弟をさらわれてしまったのです。「ボクにもっと力があれば……」そう言って涙を流すポキの前にボノロンがあらわれます。じじょうを聞いたボノロンたちは弟を助けに向かいますが、バグーはとってもようじんぶかくて……!?